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未来を切り開く学力シリーズ本多式中学英語マスター短文英単語の効果

高校受験参考書

塾なし高校受験におすすめ英語参考書

私には子供が2人おります。東工大に進学した長男よりも3学年下の娘で、現在公立高校に通っています。娘も兄同様、塾に行きませんでした。上の「未来を切り開く学力シリーズ 本多式中学英語マスター 短文英単語」(本多敏幸著、文芸春秋)は、娘が塾なしで高校受験をするにあたり、実際に使ってみて効果があったおすすめ参考書です。

本多式中学英語マスター短文英単語の特徴

★高校入試に最頻出の300の英単語を使った、180の短文で構成されています。180の短文は中学で必修の文型をすべて網羅しているので、短文を繰り返し音読したり書いたりして覚えることで、重要単語と必修文型を同時に身に付けることができます。
★6文が1つのセット(1つのお話)になっています。1セット(6文)× 30日=180文ですから、毎日1セット取り組むとすると、最短で1ヵ月で完了する構成です。
★6文それぞれの中で、使われている単語の意味が書かれています。知らない単語があっても中学生が一人で学べるようになっています。
★6文それぞれについて、その文型や単語をどのように他で使うかが説明されています。入試に頻出の表現を、6文以外でも学ぶことができます。
CDが付属しています。CDには6文全体が続けて流れるトラックナンバーと、1文ごとに信号音が入り、ポーズボタンを押して音読と書き取りをするための「音読・書き取り」用トラックナンバーとが付されています。全文を聞くことでリスニング力アップにも効果があり、1文ごとにポーズして繰り返し音読をすることで、重要文型を自然に暗記できるようになります。
★CDの後に続いてうまく音読ができるようになったら、最後にCDの後に続いて6文の「書き取り」をし、英文を正しく再現することで仕上げます。

「本多式中学英語マスター短文英単語」を使う前の娘の英語力

私は長男には幼い頃から英語絵本の読み聞かせや英語の語り掛けをしましたが、下の娘には、長男ほどはしてあげられませんでした。二人目の子どもとなると、親のエネルギーが切れてしまうというか、忙しすぎるというか‥‥とにかく娘は、長男のように小さい時から英語ができたわけではありません。長男は幼い時から英語のフォニックス絵本を一人で音読することができましたが、娘は兄と同じ年齢になっても、兄が読めた本を読むことができませんでした。

娘が小学生になっても、私は、兄にしたように英語の先取り学習をさせることはしませんでした。私の仕事の忙しさが主な理由ですが、あえて早期教育をしなかったのにはもう1つ狙いがありました。英語を指導する者として、中学生になって初めて本格的な学習を始めたとしても、英語力は充分に身に付くということを証明したかったのです。

英語の早期教育は正しく行えば効果がありますが、無理して取り組む必要はないというのが私の考えです。結果的に、前者を兄に、後者を妹に試したことになります。

というわけで、前置きがながくなりましたが、娘は小学校での「外国語活動」で英語の歌やゲームを楽しんだ程度で、中学入学時点で本格的な英語学習をしていませんでした。

「本多式中学英語マスター短文英単語」はいつやる?

上記のように普通の中学生の娘が「未来を切り開く学力シリーズ・本多式中学英語マスター 短文英単語」に娘が取り組んだ時期は次の通りです:
中1の3月~中2の12月: 1周目
中2の12月~中2の3月: 2周目
中2の3月末: 不安な所だけ3周目

「本多式中学英語マスター短文英単語」は、よくある、文法の単元ごとに積み上げていく参考書ではありません。中1~中3のすべての文法事項が入り混じった、中学必修の文型がすべてカバーされている、いわば例文集です。

ですので、中1~中3までのすべての文法の学習が終わった時点で「本多式中学英語マスター短文英単語」に取り組む方が効果的だという考え方もできます。しかしそれでは高校受験に間に合いません。

ではいつ取り組むのがベストか?私は、中1の終わりから始めることにしました。

なぜなら中1の教科書が一通り終わると、人称代名詞、be動詞と一般動詞の使い分け、一般動詞の現在形・三人称単数現在・過去形の使い分け、助動詞(can)の登場と、基礎が一段落するからです。「本多式中学英語マスター短文英単語」では、習っていない中2、中3文法内容も出てくるわけですが、中1の基礎が身に付いていれば、テキスト中の文法事項の解説や和訳を参照することで、短文の理解や暗記は可能になります。

なお、中学では学習する文法事項が最も濃い学年は2年生です。教科書によっても多少異なりますが、未来形、不定詞、動名詞、比較級、接続詞などなど重要文法満載の学年が中2です。

ですので中学2年の終わり頃から「未来を切り開く学力シリーズ・本多式中学英語マスター 短文英単語」を始めるというのもおすすめだと思います。

「本田式中学英語マスター短文英単語」がおすすめな理由

英語学習では、中学でも高校でも、学校の授業は新出の「文法」の説明を中心になされがちです。それを受けて、生徒は文法を「理解」することに努めようとします。

しかし英語は「理解」する教科ではありません。理解した上で「身に付けて使えるようにする」教科なのです。英語を身に付けるためには、文法を理屈だけでなく、例文の中で暗記することが一番効果的です。自分の引き出しの中に色々な重要文を入れておくことで、必要な時に取り出して使うことができるのです。

「本多式中学英語マスター 短文英単語」の例文の数は180。多いと感じるかもしれませんが、その中には

  My name is ~~.
  How are you?
  It was great.
  This is my bedroom.

などなど、覚えるというほどのものでない文も多数含まれます。中学生が暗記するのに無理な量では決してありません。

重要文を繰り返し音読して「身に付ける」ことで、文法や文型を「理解」するだけでなく、本当に自分のものにして、高校入試に役立てることができるのです。

しかも、例文の暗記を通して重要単語も同時にマスターできるわけですから、大変効果的な英語学習法といえます。

「本多式中学英語マスター短文英単語」に必要な期間は?

中3の夏以降に始めるのでしたら、高校受験のために急いだほうが良いので、毎日1セット取り組むのが望ましいと思います。1セット(6文)× 30日=180文ですから、もし毎日1セット取り組むとすると、最短で1ヵ月で180文すべて完了します。
しかし、しっかり身に付けるということを考えると、少なくとも2周、できたら3周するのがおすすめです。その場合、2ヵ月~3ヵ月かかることになります。
娘は週に1回、週末毎に1セット学習しました。途中6回ある「チェックテスト」もテキストの順番通り行い、間違えたところは短文に戻って「音読→書き取り」の練習をするようにしました。定期テストが近かったり部活で忙しいとお休みしたりもして、1周するのに中2の12月頃までかかってしまいました。2周目は復習なのでスピードアップしました。中3になったら新しい教材にチャレンジしたいと本人が計画を立て、中2の間に2周目が終わるように逆算し、週に2~3セット取り組みました。2周目の時にどうしても苦手な短文に印をつけ、2周目終了後に印がついたものだけ「音読→書き取り」の練習を再度しました。

「本多式中学英語マスター短文英単語」の効果は?

娘は、全体を2周(不安な短文は3周)することで、日本語訳を見ただけで英語が口からほぼスムーズに出るようになりました。中1の終わりから始めたことで、必然的に中2、中3内容を先取り学習することにもなり、その後の学校での学習が楽にもなりました。
「本多式中学英語マスター短文英単語」は直接的には定期テスト対策にはなりませんが、文の形を覚えてしまうことで真の英語力を身に付ける効果があるのでしょう、定期テストでも余裕で高得点をとりました。英語だけは常に学年1位でした。一番効果が顕著だったのは英作文です。定期テストで(そして中3の模試でも)英作文が出題されましたが、英語専門の私が感心するくらいセンスの良い文を書きました。全く困ることがなかったようです。
学校の授業だけでは高校入試の寸前に中3の文法範囲が終わり、受験前に十分な学習時間を確保できない危険性があります。しかし「本多式中学英語マスター 短文英単語」を早めに仕上げることで、その後、長文読解演習や過去問に十分な時間を割くことができ、入念な対策をして、高校受験本番を迎えることができました。「本多式中学英語マスター短文英単語」のお陰で、高校受験で英語は一番の得意科目になりました。

本多式中学英語マスター短文英単語はこういう人におすすめの参考書

・確かな英語力を身に付けたい人
・学校の授業だけでは十分な演習量を確保できないと思う人
・今中3で、高校受験勉強を始めたい人
・今中2で、人より先に本格的な英語学習を始めたい人
・塾に行っているが、英語力が伸びないと感じている人

「本多式中学英語マスター短文英単語」が向かない中学生

・中1内容でつまずいている人
 (中1文法が不確かだと「短文英単語」は使いこなせません。まずは中1の基礎固めをすることを目指しましょう。)
・定期テスト対策中心に勉強をしたい人
 (「短文英単語」は教科書の進度に沿って構成されていません。したがって定期試験対策には不向きです。普段は「短文英単語」に取り組み、定期テスト直前には 別途テスト勉強をするというのも良いでしょう。)
・文法の単元ごとに学習したい人
 (「短文英単語」は、不定詞、動名詞、比較、現在完了・・・などと文法単元ごとに構成されてはいません。単元ごとに攻略したい人は、別のテキストを使いましょう。)

まとめ

英語は演習量に比例して力が伸びます。「未来を切り開く学力シリーズ・本多式中学英語マスター 短文英単語」は充分な演習の機会を中学生に与えてくれる良書です。この参考書によって、娘は塾に行かずとも、高校受験に向けた準備を早々とすることができました。そして「短文英単語」で重要文を体に染み込ませたことで、間に合わせの勉強でなく、高校や大学での学びの土台となる、重要な英語力の基礎が養われました。「短文英単語」は、高校受験、大学受験にも通じる、一生役に立つ英語力の確かな土台を作る効果があります!
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