先取り学習のメリット
和田秀樹さんが勧める「数学と英語を早く仕上げてしまう」という大学受験テクニックを知り、我が子に家庭で数学と英語の先取りをさせたのは、東工大合格のための正しい選択だったと確信しています。
息子には経済的な理由から地元の公立中学校に通わせました。しかし小学生の頃から数学と英語は家庭で先取り学習をしていたため、中学を卒業し、高1になった段階で、私立の中高一貫進学校に通う3年後のライバル達と対等に戦えるポジションにつくことができました。
要するに、よほどの天才でない限り、大学受験は早く始めた人の勝ちなのではないでしょうか。
先取り学習の方法
先取り学習のメリットは大だとして、具体的にはどう取り組めばよいのでしょうか。
読者の皆さんはこう思われるかもしれませんね:
「家庭で先取り学習とか言っても、母親が英語の教師だからできたんじゃないか!」
「塾や予備校は行かなかったとか言っても、家庭教師の母親に教えてもらっていたのなら、自慢にならないじゃないか!」
確かにそうですね(^^;) 我が家のようにお金をかけないで取り組むのは、どこのご家庭でもできることではないかもしれません。
ではどうしたらいいか・・・?
例えば、小学生が集団塾の中学生クラスに入るとか、中学生が高校生向け予備校に行くとかは、まず無理でしょうから、個別指導で考えるしかありません。経済面で問題がないご家庭は、個別指導の塾や家庭教師に教えてもらうことができますが、そうでない場合は??
非常に低料金で、個別指導塾に行くのと同じように自分のレベルや目的に合わせて学習ができるメリットをもつ、オンライン学習がおすすめなのではないでしょうか。
オンライン学習がおすすめな理由
1.塾・予備校よりも安い!
2.分からないところを、繰り返し視聴して学習できる!
3.大幅な先取学習が可能!
4.出かける必要がないので、時間の無駄がない!
5.生活リズムが乱れない!
6.外出にまつわる犯罪から子どもを守ることができる!
私が、家庭でインターネットのオンライン学習をおすすめする最大の理由は、5の「生活リズムが乱れない」ということです。
塾に行くとしたら、たいてい夜遅くに帰ってくることになります。夜遅くに帰ってきて、その後、遅い夕飯を食べて・・・と生活リズムの面から考えたら、塾通いは成長期の子供には好ましくありません。早寝、早起きをしている子の方が学力が高いというデータがありますから、なるべく子供に夜更かしはさせたくありませんね。
インターネット塾(オンライン学習)は安さが魅力です。しかしおすすめな理由は料金面だけではありません。それぞれにおすすめポイントがありますから、先取り学習を始めたい方は、比較・検討してみると良いと思います。
ここでは次の5社を紹介します:
1.スタディサプリ
2. 「e点ネット塾」
3. 通信教育ならデキタス
4.すららネット
5. RISU算数
場合よっては先取りではなく、「後戻り」が必要な科目もあるかもしれませんね。そういった勉強のためにも、インターネットのオンライン学習はメリットが大きいです。
おすすめオンライン学習6社
スタディサプリ(月額1,815円~)
スタディサプリでは、PCやスマホで、一流講師陣による映像授業を視聴して学習します。電車の中でもスマホで勉強できるなど、利用者からの評判が高いです。
月額1,815円(税込・12ヵ月一括払いの場合)という低価格が何といっても魅力的です。
小学4年~高校3年まで、自由に先取りも後戻りもできるのが、他のインターネット映像授業にはない強みです。例えば数学好きな小学生がどんどん勉強していき、高校内容も学習してしまうなんてことも月額1,815円~で可能です!これほど大幅に先取りができるのは、スタディサプリしかありません。
講義内容が学年別、単元別にリストアップされているので、自分の先取りペースに合わせて計画的に攻略できます。もちろん苦手単元を選んで、重点的に復習することもできます。
大学受験講座では、受講生の2人に1人が、東大・京大・早慶上智・関関同立・GMARCHなどの難関大学に合格しているというから、講座内容の充実度が分かります。
スタディサプリでは、2週間の無料体験ができます。まずは無料体験で、自分との相性を試してみるのがよいと思います。
※スタディサプリでは、小学講座・中学講座・高校講座のどれに入会しても、小学4年~高校3年内容を、自由に学習することができます。
e点ネット塾(月額8,800円~)
e点ネット塾のおすすめポイントは、スタディサプリと同様、何といっても予備校や有名塾で活躍している講師が授業をしているということです。
個別指導塾や家庭教師の場合、先生が学生アルバイトであることも多いです。学生アルバイトが悪いというわけではありませんが、「当たり・ハズレ」はあるでしょう。その点、e点ネット塾では選び抜かれた予備校や有名塾の講師の講義映像を視聴するわけですから安心です。
また、講義映像で分からなかったことは、e点ネット塾のサポートセンターに無料で質問ができます。スタディサプリで質問をしたければ、通常のベーシックコースではなく、「合格特訓コース」(高校生向け)・「個別指導コース」(中学生向け)を選ぶ必要があります。その場合料金がアップ(共に月額10,780円)してしまいます。しかしe点ネット塾では別料金がかかりません。「映像授業で質問ができたり添削サポートを受けられるところは珍しいですから、e点ネット塾の利用価値が高いです!
年6回の全国一斉学力テストも行っているので、「ネット塾」の名の通り、通塾しているのと同じ感覚ですね。
e点ネット塾のコースは次の通り(税込):
・小学生コース(月額3,300円)
・中学生コース(月額4,400円)
・小学生&中学生コース(月額5,500円)
・高校生コース(月額6,600円)
・中学生&高校生コース(月額7,700円)
・フルコース(月額8,800円)
例えば小学生が中学内容までの先取りを目指すなら「小学生&中学生コース」を、中学生が高校内容までの先取りを目指すなら「中学生&高校生コース」を選べばよいことになります。小学生が高校内容まで先取りをしたいなら「フルコース」(小学・中学・高校内容すべて対象)もあります!
e点ネット塾の「小学生&中学生コース」「中学生&高校生コース」「フルコース」はこのように先取り学習に有効ですが、「兄弟姉妹で受講する」のにも使うことができます。こっそり使うわけではありませんよ。e点ネット塾の公式サイトで、そうした利用をすすめているのです。お財布に優しいサービスですね!
e点ネット塾では無料体験で講義の一部を視聴することができます。体験をしてみて気に入れば、PCやタブレットやスマホで、すぐに学習を始めることができます。
デキタス(月額3,300円~)
デキタスでは、小1~中3内容を学習できます。しかし申し込んだ学年範囲を勉強をするので、「大幅な」先取り学習をしたい場合は、複数学年分の申し込みが必要になるのが難点です。
ただし、デキタスには『さきどり・さかのぼり』機能があります。学習した分野に関して、システムが学年を超えた「先取り単元」や「復習単元」を自動で選んでくれます。
デキタスの最大のおすすめポイントは、アニメ風のキャラクターによる楽しい授業でしょう。スタディサプリやe点ネット塾のような黒板を使った講師による映像授業に抵抗がある小・中学生でも、アニメキャラクターに教えてもらうならぐっとハードルが下がります。しかも映像授業が分かりやすいと評判です!私も実際にいくつか視聴しましたが、うまく作られていて、「勉強をやらされている感」がなく、楽しく取り組むことができます。
このアニメ授業ですが、すべて、わずか2~5分なのです。勉強は集中して取り組むことが重要です。2~5分の授業なら、集中が途切れることがありませんね。
さて、デキタスの画面はアニメ風で軽いノリなのですが、中身は濃厚です。「城南予備校」「城南医志塾」「城南コベッツ」で知られる城南進研グループの講師陣が監修しており、無駄のない、計算ずくされた良質な内容となっています。


通信教育ならデキタス では無料体験ができます。まずはアニメ授業が分かりやすいか、試してみることをおすすめします。

すらら(月額8,228円~)
すららは次の3コースがあります:
★小・中コース
★中・高コース
★小・中・高コース
小・中コースでは小1~中3範囲が、中・高コースでは中1~高3範囲が学習し放題です。つまり大幅な先取り学習が可能です。ただし科目は国語・算数(数学)・英語のみです。
「すらら」の授業はデキタスと同様、アニメ動画です。私は実際に入会してたっぷり視聴してみたところ、このアニメ動画が分かりやすく、無駄がなく、非常に高く評価しています。
すらら公式サイトによれば、すらら講座は発達障害がある生徒でも学力を上げることができるように研究され、作られているのだそうです。





さらに「すらら」のおすすめポイントとして、『すららコーチ』の存在があります。すららコーチとは各生徒につく専任アドバイザーのことです。すららコーチは具体的な学習計画を立て、進捗状況を見守り、必要に応じてアドバイスをしてくれます。
先取り学習は学校のクラスメイトとは違うことを一人で家庭で進めていくので、孤独な面があります。すららコーチにより先取り学習のカリキュラムを立ててもらえるなど、プロのサポートを受けることができる点で、すららネットを利用するメリットは大きいと思います。
RISU算数(月あたり料金2,750円~)
RISU算数(リス)は、主に小学生の算数に特化したオンライン学習システムです。専用のタブレットを使用します。
RISU算数のメインは小学生範囲ですが、「数学基礎ステージ」もあり、中学1~2年数学中盤まで先取り学習することが可能です。
無学年制で進んでいくため、自分のレベルに合わせて、小学1年~6年生範囲、中学受験基礎範囲、そして中学1~2年数学中盤まで先取り学習できるという、非常に万能な学習システムです。


RISU算数では1週間ほどの無料体験ができます。専用タブレットを取り寄せて、ぜひ実際にお試ししてみてください。
オンライン学習5社比較まとめ
ちょっと前まではインターネット塾・オンライン学習などありませんでした。我が家でもオンライン授業を受けることができていたら、もっと楽に先取り学習を進めることができたはず。選択肢が多いのは嬉しいですね!
上記5社のメリットに優劣をつけるとすると、私の個人的な見方が入りますが、次のようになるでしょうか。
先取りの範囲:
スタディサプリ>e点ネット塾≧すらら>RISU算数>デキタス
楽しさ:
すらら≧デキタス>RISU算数>スタディサプリ=e点ネット塾
コスパ:
スタディサプリ>RISU算数>デキタス>e点ネット塾>すらら
到達レベルの高さ:
スタディサプリ≧e点ネット塾>すらら≧デキタス>RISU算数
まずは無料体験をしてみて、各インターネット塾の使い勝手や講座の中身を試してみるのが一番だと思います。上手にオンライン授業を利用し、志望校合格を勝ち取ってください!