【都立トップ難関高校・自校作成問題対策】おすすめ問題集!

高校受験参考書

都立自校作成問題復活

東京都公立高校入試では、平成13年度の日比谷高校から始まり、平成25年度まで難関校にて行われていた英語・数学・国語の自校作成問題が平成26年度に廃止され、「グループ作成問題」に変更されました。

グループは次の3つに分けられました。

1.進学指導重点校(日比谷・西・戸山・青山・国立・八王子東・立川)

2.進学重視型単位制高校(国分寺・新宿・墨田川)

3.併設型中高一貫校(両国・白鴎・富士)

しかし、1と2のグループについては、一部学校独自の問題に差し替えることが許容されていたため、実質各校が問題を差し替えて出題しました。その実態を踏まえて、平成30年度から、1・2の高校については「グループ作成問題」が実施されないことになりました。

つまり、日比谷、西、戸山、青山、国立、八王子東、立川、国分寺、新宿、墨田川高校については、完全な自校作成問題が復活しました。(理科・社会は都立高校の共通問題が使用されます。)これは近年の東京都立高校入試の大きな変更点です。

グループ作成問題も自校作成問題も、例年単なる知識だけでなく、思考力、判断力、応用力、表現力が試される、難易度の高い問題となっています。

公立高校なので指導要領を超えない範囲で出題されるものの、日比谷高校など最上位校の数学の問題は、中学校の先生でもすんなり解答できないほど難易度の高いものもあります。

現役東大合格者数は次の通り:

 平成30(2018)平成31(2019)
日比谷高校33名29名
西高校10名14名

今や、開成など最難関私立高校に合格しても都立トップ校に進学する生徒も多いとか。都立トップ校には、独自問題で優秀な生徒を集め、3年間で東大に合格できる力を身に付けさせるカリキュラムが確立されたということなのでしょう。都立難関校の人気は上昇し続けているようです。

独自問題(自校作成問題)は難易度が高く、スタディサプリの「高校受験対策講座」でも、

独自入試を行っている場合には対応しておりません。別途、過去問などで対策が必要です。

と、わざわざ注意書きが付されているほどです。

自校作成問題出題校志望の中学生は、通塾している場合が多いのかなとは思いますが、塾なしで頑張っている中学生、または塾の課題に加えてさらに問題演習をしたい中学生のために、我が家で使ったものを中心に、おすすめの問題集を紹介します。

独自(自校作成)問題対策の前に

日比谷、西、国立、戸山、八王子東、青山、立川などの都立難関校に合格するためには、自校作成問題向けの演習に入る前に、まずは教科書レベルを完璧にしておく必要があります。息子が中学生当時、情報収集のために「Z会進学教室」の保護者向け「入試研究会」をよく利用させて頂きました。そこでは確か「遅くとも中3の12月までに都立入試共通問題の過去問で9割とれるようにしておくこと」とアドバイスされたように思います。

通塾している人は塾のカリキュラムにそって進めていけばよいですが、通塾していない人は、急いで教科書範囲を自分で終わらせる必要があります。望ましくは10月末までに学校で習っていない単元の学習を一通り終わらせましょう。自校作成問題出題校を狙うほどの学力のある人なら、自分でできるはずです。市販の参考書を使うのもよいですが、教科書や学校配布のワークブック中の「~のまとめ」のような、単元の要点が簡潔に説明されたページを利用するのも手軽な方法です。もっと丁寧に学習したい人は、スタディサプリの映像授業(月額980円)を利用するとよいでしょう。

独自問題(自校作成問題)対策

共通問題で9割とれる程度の力があれば、独自問題対策に立ち向かうことができます。独自問題出題校は、上位校であればあるほど、国立・私立難関校との併願者が多いです。つまり、日比谷高校や西高校などを受験する中学生は、開成、筑駒、渋幕、筑波大付属、お茶の水女子大付属、学芸大附属、早慶付属、豊島岡女子などを狙っている優秀な層と競い合わなければなりません。そのため、相当難易度の高い問題に対応できる力をつけていく必要があります

また、学歴ということだけでいうと、高校受験は3年後の大学受験に向けた通過点でしかありません。都立トップ校に入学するということは、入学と同時に東大をはじめとする難関大学への受験準備がスタートするということでもあります。したがって、高校受験勉強においても、数年後の難関大学合格へとつながるような、中身の濃い学習をすることが望ましいです。

以上のことを踏まえて、次のような参考書・問題集をおすすめします。

英語おすすめ参考書・問題集

英語おすすめ単語集

「ターゲット1800」は1840の英単語が「出る順」に並んでいます。公立中学3年間で教科書に出てくる単語数は約1200語です。したがって共通問題校を受験する人でも最初の1200語程度(ターゲットのレベル3くらいまで)は覚えておきたいです。自校作成問題出題校を受験する人は、これに300語ほど加えた1500語くらい(ターゲットのレベル4まで)、上位の日比谷、西、国立、戸山、八王子東、また英語だけは自校作成問題を出題する国際高校などを受験する人は、1840語すべてを暗記することをおすすめします。

1840語といっても前半は簡単な単語ばかりなので、それほど負担は重くないはずです。

自校作成問題の英語長文問題には、脚注にやたら多くの単語の意味が書いてある場合があります。脚注にいちいち目を移して英文を読むと時間がかかり、意味も取りづらくなります。速く長文を読むために語彙力の強化は欠かせません

また英単語の学習は中1からでも始めることができます。都立トップ校を考えている中学生は、なるべく早くターゲット1800にとりかかることをおすすめします。

ターゲット1800にはDSソフトも市販されています。DSの方が効率よく単語学習ができると感じる場合は、利用するとよいでしょう。

日比谷高校、西高校などの最難関高校を受験する人で、中学基本レベルの単語は大丈夫だという人には、「音読英単語入門編」をおすすめします。中学重要語~センター基礎語の1200語が収録されています。上記の「ターゲット1800」と両方やる必要はありません。

情報収集のためにお世話になった「Z会進学教室」の「入試研究会」では、都立最難関校受験者は、例えば “require”(必要とする、要求する)のような、高校初級単語を覚えておくべきだと教えていただきました。そうすることで、やはり長文の脚注に目をいちいち移さなくても、サクサク英文を読むことができるようになります。

「音読英単語入門編」は、中学重要語から始まりますので、中学指導要領レベルも押さえた上で、高校初級単語を覚えることができます。中学重要語編(UNIT1~4)の400語はスペルも正しく書ける必要がありますが、高校基礎語編(UNIT5~8)、センター基礎語編(UNIT9~12)については、余裕がなければ、書けなくても意味を覚えるだけでもよいと思います。

英語おすすめ文法参考書

「塾技」は文字通り「塾の技」です。学校では習わない、そして進学塾(しかも上位クラス)に通塾していないと教えてもらえない、しかしながらトップ校入試では必要な文法や表現の知識を惜しげもなく教えてくれる名著です。

 
詳しくは別記事「塾技63英語の中身を家庭教師の私が検証しました!」をご覧ください。

英語おすすめ文法&単語&長文読解問題集

次の「国立・有名私立高校入試対策・難関突破精選問題集」は息子に使わせて良かったと思うものです。

「文法編」「単語・熟語編」「長文読解編」に大きく分かれています。問題のほとんどが、実際の入試で出題されたものからの抜粋になっています。解説が丁寧で、自学に向いています。「長文読解編」には本文の全訳もついています。

「文法編」では、「ここがポイント」というタイトルで、各単元につき、何を押さえるべきかについて簡潔にまとめられています。難関校向けのポイントですので、学校の授業で扱われることより一歩踏み込んだ内容となっています。

「単語・熟語編」では、例えば:

・some, any, something, anything, nothing などの用法

・itとone の使い分け

・many, much, little, fewの使い分け

・副詞の位置

・前置詞の使い分け

・接続詞の働きをする熟語

・会話表現

など、公立中学校では一般的に軽くしか触れられない(あるいは教員によってはまったく触れない)事柄について、入試問題でどのように出題されるかを扱っています。

「長文読解編」は、入試問題からとられた、計14の長文問題で構成されています。早稲田本庄、慶應義塾、巣鴨、城北、筑波大附属など、難関校の過去問が使われており、レベルの高い良問が収録されています。なお、長文読解には「読み慣れ」が必要なので、この「難関突破精選問題集」のほかにも、後述の長文問題集を併用することをおすすめします。

国立・難関私立高校入試用の、難易度の高い問題集です。入試問題から厳選された問題が、文法、作文、語句、リスニング、長文読解と、分野別に分かれて収録されています。リスニング問題用にCDが付属します。「文法を確認したい」「作文練習をしたい」など、必要に合わせて学習することができます。

問題には、「頻出」「難」「新傾向」のマークが付されているので、問題の難易度が分かるのがよいです。また解説が丁寧なのもおすすめポイントです。総仕上げとして過去問を使った4回分の模擬テストもついています。なお、長文読解には「読み慣れ」が必要なので、後述の長文問題集を併用することをおすすめします。

英語おすすめ長文読解問題集

次のジャンルに分かれ、1つのジャンルにつき2~4題の長文問題があります。

・論説文<自然科学>
・論説文<社会科学>
・物語文
・歴史
・伝記
・紹介文
・エッセイ
・会話文
・手紙文
・資料読解

こちらも息子に使わせてみて良かったと思う1冊です。問題の難易度は高いですが、内容がおもしろいので取り組みやすいと思います。本文に出てくる語や語句の意味が記され、本文が理解できるように詳しく説明されています。設問に対する正解の根拠も丁寧に解説されており、本文の全訳もついているので、自学自習がしやすい良書だと思います。

問題を解き、内容を理解したら、繰り返し本文を音読するのがおすすめです。音読によって、英文の構造や表現を体に染み込ませることができます。

上記の「英語長文難関攻略30選」の姉妹です。次の6つのテーマに分かれています。

・物語文
・自然科学系論説文
・時事
・社会
・文化・人文
・歴史

こちらも近年の入試問題からとられた、難易度の高い長文がそろっています。上記「英語長文難関攻略30選」と合わせて取り組むことで、長文読解力がかなり鍛えられるはずです。問題を解き、本文内容を理解したら、やはり本文を繰り返し音読することが、英語力アップにつながります

数学 おすすめ参考書・問題集

未来を切り開く学力シリーズ

『未来を切り開く学力シリーズ』は学年の枠を取り外して、入試で問われる重要事項を最も効率よく身に付けられるように構成されています。著者は、都立トップ校や難関私立高校へ大勢の合格者を送り出している「Z会進学教室」の橋本篤先生です。

まず「方程式と関数」で一次方程式以降の数量分野を、「図形」で図形分野を学びます。

さらに「確率・統計と総まとめ」では、<近似値と誤差><有効数字><相対度数><代表値><標本調査>などの統計分野と、確率および作図を学びます。入試で問われる図形と方程式の融合問題を攻略し、数列の基礎も学びます。中学数学の総まとめとなり、『未来を切り開く学力シリーズ』の「入試実践」へとつなぎます。

最後に「入試実践」で、「動点」「数列」「図形と関数の融合問題」など、入試で差がつく問題を徹底演習します。

数学塾技

著者は、都立トップ校や難関私立高校に多数合格者を出しているZ会進学教室の森圭示先生です。つまり敏腕有名講師が、学校では教えてくれないが進学塾では教える100のテクニックを惜しげもなく公開してくれているというわけです。通塾せずに難関高校を狙う中学生はぜひ利用することをおすすめします。

「数学塾技100」は、学年別、分野別に分かれています。中1の早い段階から、学校の授業に沿って取り組むことが可能です。名著ですので、たとえトップ校を志望していなくても、通塾していても、大いに助けになること間違いありません。

「塾技100」では、高校入試の数学における最頻出事項である関数、平面図形、空間図形のポイントが、100のテクニック(塾技)のうち、71も占められています。つまり入試に出やすい単元を得意分野にするために効果的な1冊なのです。

解答や解説には、丁寧な図や表がふんだんに使われているので、自学自習がしやすいようになっています。巻末には、高校入試に必要な公式がすべて、例題付きで収録されています。定理・公式のマスターにモレがないか確認するのに最適です。

一行問題・小問集合対策

「全国入試問題正解」は、俗に「電話帳」と呼ばれている、全国の公立・有名私立・国立高校の前年度の入試問題が全て掲載されている過去問集です。このうちの大問1のいわゆる「一行問題」とか「小問集合」と呼ばれる問題のみを、たくさん解いていくことをおすすめします。公立トップ校を受験する人は、「電話帳」の中でも特に難易度の高そうな、国立高校や有名私立高校の小問集合を優先して解いていくようにしましょう。

「一行問題」は、計算問題、方程式、関数、場合の数・確率、平面図形・角度などの小問のことです。入試全体からすると基本的な内容ですが、基本的であるからこそ、絶対取りこぼしてはいけない、重要な問題です。特に上位難関高校であるほど残りの問題が難しいため、最初の「一行問題(小問集合)」で確実に得点しておくことが、合格を勝ち取ることにつながります

一行問題で取りこぼさないためには、スポーツのように日々のトレーニングが大切だと、やはりZ会進学教室の入試研究会で教えていただきました。問題を解く量に比例して、得点力が安定してくるはずです。一行問題ばかりを扱った問題集は残念ながら見当たらないので、「全国入試問題正解 数学」の中から問題を選んで解いていくことが近道になると思います。

国語 おすすめ参考書・問題集

出口の国語レベル別問題集シリーズ

息子は国語が大の苦手で壊滅状態でした(涙)! 出口先生の解法システムがよいと聞きかじった私は、試しに「理論編 0」から始め、私自身も勉強しながらやらせてみました。その結果、国語は得意になったとはいえないまでも、まあまあ人並み程度(?)までは伸びてくれました。「3 難関編」は息子には難しすぎましたが、それでも出口システムを確認するという効果はあったようです。

ちなみに我が子は国語がまるでできなかったので「理論編 0」からのスタートでしたが、普段から国語が得意なら、「2 標準編」→「3 難関編」のみ取り組めば十分だと思います。

国語おすすめ読解問題集

高校入試によく出る作家、テーマを取り扱っています。記述式問題攻略に適しています

国語が苦手な我が子は問題を解くのに非常に苦労していましたが、記述の練習をするために、得るものはあったようでした。解説がとても丁寧なのでおすすめです。

都立高校の国語の入試問題には、共通問題にも自校作成問題(独自問題)にも、「現古融合問題」なるものが例年出題されます。古典の知識そのものが問われるわけではありませんが、慣れない古文のため、苦手と感じる中学生は多いようです。

我が子も他の国語の問題と同様に融合問題も苦手で、その克服のために息子に使わせたのが、この「国語融合問題完全攻略30選」です。問題の難易度は高く、本人は悪戦苦闘していたようでしたが、それでもこれだけ融合問題に特化して取り組むと、古典に対するアレルギーはなくなったようでした。私は何も教えず、本人に任せっきりでしたが、解説が非常に丁寧なので、納得・理解しつつ、解き進めることができたようです。解説の丁寧さが素晴らしいので、ぜひおすすめしたい1冊です。

過去問

都立自校作成問題(独自問題)出題校の入試対策をするには、もちろん過去問を解くことがとても重要です。過去5年分はやることをおすすめします。また演習量を増やすために、志望校以外の過去問を解いてみるのも良いと思います。

なお、過去問は時間を計って解きましょう。もしも時間内で解ききれなかったら、解ききれなかった分は、別途時間に関係なく解きましょう。

そして日にちをおいて、再度、全問題を時間を計って解き直しするとよいです。

なお、英作文などの記述部分は、塾の先生や、通塾していない人は学校の先生にお願いして、必ず添削してもらうことが大切です。

理科・社会の対策

都立トップ校合格を目指す人は、入試本番で共通問題である理科・社会は9割以上の得点を狙いたいところです。日比谷高校合格者に聞くと、理科・社会は満点だったという場合が少なくありません。しかしながら、範囲が広く暗記事項も多いので、対策に苦労する受験生も多いことでしょう。

1つおすすめしたいのは、スタディサプリの「高校受験対策講座」です。

スタディサプリ「高校受験対策講座」についてもっと読む→

スタディサプリ「高校受験対策講座」では、理科、社会ともに高校入試に頻出の重要事項ばかりが扱われています。過去問から抜粋された演習問題を実際に解き、できなかったところのみ、映像授業で確認・復習します。そうすることで、自分の理解や暗記に甘いところがないか確かめ、苦手部分を強化することができます。

理科、社会の出来具合が合否に大きく影響する場合もあります。高校受験生、頑張ってください!

ライバルに差をつけよう!!


おまけ情報

最後に、トップ校を目指す中学生のための情報です。今ならZ会に資料請求をすると、「トップを目指す中学生の勉強法」という小冊子が無料でもらえます。Z会進学教室の人気講師陣が、新入試時代の学び方を解説しているのでおすすめします!

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