予備校・塾なしで東工大に現役合格した息子の、受験勉強当時の話をしますね。
物理ができなかった息子
我が子が高校生の時、一度だけ予備校に行くべきかと悩んだ時期がありました。それは高2の初め頃のことです。理数系科目が好きで、小学生の時から理系に進むと決めていた子でしたが、高校に入ると「物理が分からない」と言い出しました。学校で「ハズレ」の先生にあたったのかもしれません。どうも最初からうまくつかめなかったようでした。入学後、物理はずっと低迷状態が続きました。
高2になり、丁度3者面談があったので、担任の先生(専門は数学)に相談しました。先生によれば、予備校は各単元を学校で勉強済みであることを前提に進めていくから、学校の進度とかみ合わず、かえって負担になるからおすすめではないこと。もう少し自分で頑張って、様子を見てからでもいいのでは、とアドバイスされました。
なるほど、集団塾ではそういう問題もあるのかと納得し、それならば映像授業で個別に進められる予備校なら大丈夫かと思った我が子は、某大手予備校の無料体験に行ってきました。映像授業は「まあまあ分かった」と可もなく不可もなくといった感じでしたが、体験後の勧誘に困ってしまったらしい。
受講するなら物理だけ、と最初から決めていたのだけれど、予備校側に認めてもらえなかったのです。「志望校合格に必要な全教科を指導する」というスタンスだそうで、1教科だけでは許してもらえそうになかったのだそう。
そんなわけで予備校に行くのは取り合えず止めて、物理も自学自習で進めていくことになりました。
学校の授業は相変わらず分かりにくいということで、おすすめの参考書は何か調べるために、和田秀樹さんの「新受験勉強入門 参考書ファイル」やネットで調べました。
選んだのは「物理のエッセンス」
調べた結果、評判の良い「物理のエッセンス」をやり始めました。高2の夏くらいだったと思います。
そうしたら本人曰く、「脳に革命が起こった」そう! 「エッセンス」という名の通り、ポイントが凝縮されていて、今までぼんやりとしていたことが、うそのように晴れ渡って、分かるようになったのだそうです。
「物理のエッセンス」によって、すっかり自信を持つようになりました。
次は「名門の森 物理」
「物理のエッセンス」を3周したところで、次は「名門の森 物理」を始めました。高3になってからです。
「エッセンス」と「名門の森」の間に「良問の風」をはさむ方もいるそうですが、うちの子はしませんでした。
理系の勉強は負担が多く大変です。物理もしかりですが、数学・化学と受験本番までに範囲を終わらせられるのか??と不安になるくらい、やらなければならないことが山盛りです。時間的に「良問の風」を挟む余裕はなかったようです。
物理の成績はどうなった?
さて、成績について。高2の河合全統マーク模試(12月実施)の物理の偏差値は35! この頃は「物理のエッセンス」をすでにやっていたのですが、まだ成績に反映するほど力がついていなかったのでしょうね。
しかし「名門の森」にまで進んでいた高3では、物理の偏差値は、5月の河合全統記述模試で69、9月で73と急上昇! 物理はすっかり得意科目になりました!
「名門の森」を3周したところで受験本番を迎えました。「物理のエッセンス」と「名門の森物理」のお陰で、物理は一番安定して得点できる科目になりました!
「物理のエッセンス」と「名門の森物理」、おすすめです!
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