【難関大学に合格する英語力のために中学でしておくべき5つのこと】

受験合格のヒント
菜の花子
菜の花子

難関大学受験の時に英語で点を稼ぐために、中学生のうちからしておく方がよいことの紹介です。

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高校受験は通過点に過ぎない

公立中学の場合、真面目な生徒は早いうちから高校受験を意識して定期テストを中心に勉強を進めます。それはそれで結構なことですが、どんなに偏差値の高い高校に進学しようとも、高校は通過点に過ぎません。将来の学歴には関係ありません。

とはいえ、中学生に大学受験まで意識させるのはなかなか難しいことです。

けれども、将来の大学受験のために、中学のうちから取り入れるとよいことがあります。ことさら大学受験のためと肩に力を入れるわけではないが、日々の中学生活に組み入れることで、大学受験勉強をする際に違いが出ます。そのような英語力を高めることにつながることを5つのポイントにまとめてみました。高校受験のない中高一貫校に通う中学生にも当てはまることです。

難関大学に合格するために中学のうちにするべき5つのこと

1.国語力を伸ばす。

2.雑学を身に付ける。

3.英単語は品詞と共に覚える。

4.英単語の発音記号を読めるようにする。

5.教科書を音読する習慣を身に付ける。

国語力を伸ばす

英語の話をしているのになぜ「国語力」なのか、と思われる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、国語力は、すべての科目の基本です。国語力が乏しいと、高校の授業や大学受験で英語が分からなくなってしまいます。

中学校の英語の教科書は登場人物の会話で展開される身近な話題が多いです。ところが高校に入ると、教科書内容が急に抽象的になります。話題は、自然科学、社会科学、人文科学的なことなど、多岐にわたります。そして、たとえ辞書を引きながら和訳できたとしても、あるいは和訳のプリントを高校の先生から与えられたとしても、結局何が書かれているのか、はっきりとは理解できないということが起こるのです。それはちょうど、国語が苦手な人が、日本語で書かれていても「現代文」を難しく感じるのと似ています。国語力がないと、英文を訳せても、話のポイントをつかむのに苦労してしまうのです。

大学入試の中心は長文読解問題です。しかしもし話のポイントがつかめないと、長文読解問題に頻出の、内容正誤問題(「本文の内容に合うものを次の選択肢から選びなさい」等)などで大失点することになります。

では「国語力」はどうしたら伸ばせるのか?国語は私の専門外なので十分なアドバイスはできませんが、やはり読書をすることが一番でしょうか。

ただ、問題は、国語力は「すぐには」伸びないということです。時間がかかります。

大学受験勉強の際、「現代文」は、学習しても偏差値が上がりにくい科目だと言われています。そこからも、国語力の伸長には長い期間を要することがわかります。

だからこそ、中学の時から国語力を伸ばし始めることが重要になります。

高校に入ったあと、そして大学受験勉強をする際、国語ができないと英語もできなくなります。

中学のうちに、たくさん読書をしましょう。そして国語力を鍛えましょう!

雑学を身に付ける

先週(2017年5月22日)のこと。マツコ・デラックスさんの番組で、電話で「117」にかけると「時報」を聞くことができることを紹介したそうです。ところが若い人たちはそれを知らなくて、試しに「117」に電話してみる人が増えて、一時回線がつながりにくくなったのだそうです。親世代には当たり前のことでも、今の子供達は知らないということが多々ありますね。

実はこの「117」は時報という話題ですが、私が以前、家庭教師として指導していた生徒が解いていた、英語の長文読解の演習問題に出てきました。その生徒も「117」について知らず、何の話やら、英文を読んでいて全く見当がつかず苦労していたのを思い出しました。

大学入試の長文問題は、もしそのトピックについてちょっと知識を持ち合わせていたら、すんなり読み進められるきっかけになる、ということがよくあります。逆に全く馴染みのない話だと、文脈をとらえる手がかりがつかめず、読むのに苦労します。そのトピックについて、たまたまちょっと知っているか、知らないかで、読解に大きな差が出るのです。

高校の教科書や大学入試の長文では、前述のように、自然科学、社会科学、人文科学などにまつわる様々な話題がとりあげられます。普段から「ちょっと知っている」こと、つまり浅くていいので雑学的な知識を増やすようにしておくと、英文読解に役立つのです。

では雑学をどうやって身に付けるか?

まずは普段から新聞を読むことをお勧めします。そうすることで、前述の国語力をつけることにもつながります。

お子さん用に新聞を購読するのもおススメです。

また、「Yahoo!きっず」のニュースを利用するという方法もありますね。中学生のお子さんにスマホをねだられたら、スマホで「Yahoo!きっず」のニュースなどを読むことを条件にしてもいいかもしれませんよ。広く色々なことに興味を持って、雑学を増やしていきましょう。

その他、こんな本も面白いです

こちらは、理系分野の話題に強くなれそうです

こちらも自然科学に強くなれそう

英単語は品詞と共に覚える

学校では教員によって指導法が様々です。そして英語ほど、教員によって指導スタイルが異なる教科はないのではないかと思います。

例えば、細かく文法を教えてくれる先生もいれば、「話す」「聞く」活動がメインで、文法の説明をあまりしない先生もいます。あえて「be動詞」「一般動詞」という言葉を使わない先生もいるほどです。

いわゆる教師の「アタリ」「ハズレ」もあります。私立中学に行っているから「ハズレ」はない、なんていうこともありません。超有名難関私立中学にお子さんを入学させたお母さまから、「学校の授業で、英文法の説明を先生がすべて英語で行うので、全く意味が分からないと子供が嘆いている」と相談を受けたことがあります。公立中学であっても、私立中学であっても、学校に任せておけば大丈夫ということはないのです!

さて、教師によって強調されたり、指導があいまいになったりすることの1つに、英単語の「品詞」があります。私は以前学校に勤務していた頃、何人もの英語教員の授業を見ました。また私が家庭教師として教えている生徒や、我が子の学校の授業参観に行って、そこでもいろいろな教師による授業を見ました。その経験から分かったことですが、中学校の教師は少なくとも英単語の品詞のうち、「動詞」「名詞」は教えますが、「形容詞」「副詞」になると指導が手薄になる場合が多いです。「接続詞」も名称は教えますが、その中身については、指導があいまいになっている印象を受けます。「前置詞」もなかなか系統立てて指導されていません。

中学での品詞の指導が不十分であることを気に留めない中学教員は多いです。しかし品詞が強調されないので、例えば単語テストの時に、中学生は hungry の意味を「空腹」と書いたりします。「空腹」は名詞なので、間違いです。hungry は形容詞なので「空腹な」と覚えて、そう書かなければいけません。

このような中学生のミスは頻繁に起こります。けれども中学校の教員はさほど危機感を感じないようです。「まだ中学生だから仕方ない」と考えるのでしょうか。だから改善されません。英語学習は初めが肝心なのに!

これは大問題です!

なぜなら品詞の理解が甘いままでは、後々複雑な英文法を学習する際に、妨げになるからです。

例えば公立中学では2年生で、中学英文法の最重要事項の1つである「不定詞」を学習します。不定詞には、「名詞的用法」(~すること)、「形容詞的用法」(~するための、~するべき)、「副詞的用法」(~するために、~して)の3用法があり、これらの用法の使い分けができるようになることが重要です。この「形容詞的用法」「副詞的用法」の違いに中学生はつまずきます。なぜなら不定詞の学習に入る前に、品詞レベルで「形容詞」「副詞」の違いが分かっていないからです。

さらに問題は高校入学後です。高校では(高校のレベルにもよると思いますが)、生徒が、品詞(そして中学内容全般)を理解していることを前提として、授業が進みます。

例えば、while と during は共に「~する(~の)間」という意味を持ちますが、while は接続詞なので、その後に節(主語と動詞を含む文)が続き、during は前置詞なので、その後に名詞(句)が来るという大きな違いがあります。しかしそういった品詞の理解が曖昧だと、次のような頻出の問いに答えることができません。

【    】に正しい語を入れなさい。

 I went to Kyoto twice 【    】 my stay in Japan.

  (私は日本に滞在している間、京都を二度訪れた)

 正解:during

もし品詞を意識した学習をしていれば、while は接続詞なのでここでは使えないというのがわかります。

このように、単語は意味だけ知っていても、品詞と共に覚えていないと正しく使うことができないのです。

ではどうやって中学で単語の品詞を覚えたらいいでしょうか?

まず、中学校の先生が単語を教えるときに品詞も合わせて指導しているか確認しましょう。ノートに新出単語を書かせたり、新出単語のリストを配って指導するタイプの先生に教わっているなら、そのノートやプリントを見てみて下さい。各単語に、「動」、「名」、「形」、「副」など書いてあれば、品詞も教えているということです。

もし品詞を指導しないタイプの先生に教わっているなら、自分でケアする必要があります。でも簡単ですから心配いりません。教科書の巻末に、教科書に登場する単語がミニ辞書のようにリストアップされていると思います。そこを見れば、品詞が書いてあります。そのページで品詞を確認し、ノートやプリントに単語を書かせる指導を受けていたら、ついでに品詞も書けば良いのです。あるいは、教科書本編の各ページに単語がリストアップされているはずですから、そこに品詞を小さくメモすれば良いでしょう。

単語を新たに覚える度に、品詞を意識する習慣をつけましょう。中学校からの習慣が、後々の大学受験勉強の土台を作るために役立ちます!

英単語の発音記号を読めるようにする

中学では英語の発音記号は「教えてもいい」ことにはなっていますが、必修事項ではありません。ですので発音記号を指導する先生はほとんどいません。でも私からすると、発音記号がわからないで、どうして正しく発音できるの? 正しく発音できないで、どうして正しくスペルを覚えられるの?? と理解に苦しむほど、発音記号は大切だし、便利なものだと思います。

発音記号は難しいと感じるかもしれませんが、そんなことはありません。教科書の巻末に簡単な説明があります。あるいはこちらがとても参考になります。完璧でなくてもいいので、さらっと頭に入れておくことを強くお勧めします。

教科書の巻末のミニ辞書には発音記号が付されているはずです。教科書本編の新出単語のリストに、発音記号が併記されている場合もあります。授業で単語を発音すると思いますが、その際に発音記号を意識する習慣をつけましょう。発音記号を意識して正しい発音を心がけると、それが正しいスペルを書くことにつながります。英単語はデタラメに文字が並べられているわけではなく、発音と深い関係があるからです。

例えば star (星)と stir (かき混ぜる)は、カタカナで書くと共に「スター」です。しかし star の「アー」は、口を縦に大きく開けてRの発音をする[ɑ:r]という音で、一方、stir の「アー」は口をあまり開けずにRの発音をする、こもった[ə:r]という音です。発音記号を見れば一目でその違いが分かります。

[ɑ:r]にはarのスペルが、[ə:r]には、ir または er のスペルが使われますが、発音記号に従って正しく発音することで、正しく綴りを覚えることができるようになるのです。

学校の授業では、CDや教師の発音に合わせて教科書を音読すると思いますが、耳で聞いただけで正しく音を再現できるのは、よっぽど優れたリスニング力を持つ人だけです。耳で聞くだけでなく、発音記号で視覚的に確認することで、より簡単に、より正しく、発音することができるのです。そして発音はスペルと関連していますから、正しく発音することが、正しく書くことにつながります。

高校に入ったら、難易度の高い 単語 を大量に覚えることになります。読み方がわからなくて、電子辞書や単語集付属のCDで発音を確認する人は多いでしょうが、発音記号が読めればそういう手間は不要になります。あるいは耳で聞いたことを、発音記号でよりはっきりと確認することができます。

また入試の発音問題に対しても、普段から発音記号を意識して正しく言い分けながら単語を覚えていれば、それが一番良い対策になります。

中学のうちからざっと発音記号を覚えることが、数年後の 大学受験勉強に威力を発揮します。発音記号は難しくありません。ぜひチャレンジしてみてください!

教科書を音読する習慣を身に付ける

英語学習において音読が重要であることに、異議を唱える指導者はいないと思います。

英語をしっかり身に付けるためには、音読は重要で、かつ効果的です。英語は「理解」しただけでは役に立たない教科です。「身に付ける」ことが必要です。繰り返し音読することによって、私たちはまず英語を視覚的に取り込み、口に出し、耳で聞き、脳に情報を届けます。感覚をフルに刺激しつつ、英語を体に染み込ませるのです。

音読を通して、発音はもちろんのこと、文法、構文など、重要事項を脳に蓄えることができます。英単語や文法など、なかなかマスターできずに苦労する人は多いです。単語を覚えたい時、文法を覚えたい時、構文を覚えたい時など、とにかく繰り返し音読することが効果的です。音読することで、それらの暗記がスムーズになります。

また長文読解をした後に、文章全体を音読することも大切です。長文を音読することで、英語をいちいち日本語に置き換えないで、英語のまま理解する「読み慣れ」を養うことができます。音読は、英語を英語のまま読み進めていくための訓練になるのです。

さて、このように英語の音読は重要かつ効果的なので、大学受験勉強をする際にぜひ取り入れるべき学習法です。しかしながら普段から音読する習慣がないと、大学受験期になって本格的に受験勉強をスタートさせてからでは、他のことに忙しく、音読に時間を割くのを面倒に感じてしまう高校生が多いようです。そこで大切なのが、中学生のうちに音読の習慣を身に付けてしまうということです。

小学校低学年の頃、国語の宿題で教科書の音読をした人は多いことでしょう。音読をしたら親御さんからサインなどもらって、かなり厳格に取り組んだのではないでしょうか。あの要領で、英語の教科書も家庭で音読するのです。親が聞いて、褒めてあげるのも良いと思います。教科書本文を自然に丸暗記してしまうほど、繰り返し音読することが大切です。音読すれば、そのまま定期テストの対策にもなります。単語や文法や語句のつながりも覚えられます。そして何よりも、音読を自分の学習法として身に付けておくことで、高校生になった時に、効率よく英語学習を進めることができます。中学生のうちに、大学受験の学習スタイルの土台を作ってしまうのです。

まとめ

このように、中学からちょっとしたことを心がけることで、後々の大学受験勉強に好影響をもたらします。

あなたが(お子さんが)まだ中学生でも、今からできること、いや、今だからこそするべきことがあります。

今の習慣が難関大学合格につながります。頑張って下さい!