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【高校受験のための学校説明会】いつ行く?何を調べる?

受験合格のヒント

高校入試のための学校説明会

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夏休み~秋にかけて、日本中の高校で、中学生に受験してもらうために「学校説明会」が開催されます。中学生を持つご家庭では、正しい志望校決定のために、また高校受験を成功させるために、学校説明会を上手に利用する必要があります。

そもそも学校説明会にはどんな種類があるのでしょうか?いつ行くべきでしょうか?何に気を付ければ良いでしょうか?

学校説明会の種類

説明会

学校の教育内容、指導方針、カリキュラム、生徒の様子、進学実績などを、体育館などの広い場所で、保護者と中学生向けに学校側が説明してくれます。

資料配布はもちろんのこと、パワーポイントを使っての説明や、学校紹介の動画を見せてくれる場合もあります。吹奏楽部やチアダンス部などのパフォーマンス披露がある場合もあります。無料で願書を配布してくれる高校もあります。過去問の販売をしている高校もあります。また説明会後に、校舎内を案内して見せてくれる学校もあります。要するに、受験生確保を目的とした学校のPRのための会です。土日に行われることが多いです。

学校公開

授業参観のことです。在校生が授業を受けている様子を見学できます。大学受験を控えた3年生の教室は、邪魔にならないように公開しない学校もあります。土曜日の午前中に行われることが多く、すべての高校が実施しているわけではありません。実施している高校でも回数は少なく、教員の指導や在校生の様子を実際に見ることができる貴重なチャンスです。

授業体験・部活動体験

教室で高校の先生からお試し授業を受けたり、先輩に混ざって部活動に参加することができる機会です。すべての高校が実施しているわけではありません。予約が必要で、夏休みに行われることが多いです。

個別相談会

中学生が合格の可能性について、個別に私立高校の先生と相談する会です。通常の「説明会」に引き続いて行われることが多いです。

「併願優遇」(都道府県によっては「事前相談」「併願確約」など呼称が異なる)を受けるために自分の内申点が基準に達しているかどうか、学校に確認します。東京都では、12月15日以降に中学校の教員が高校に出向いて併願優遇の正式な手続きを行いますが、その条件として、生徒が「個別相談会」で高校側と面談済みであることを求める高校もあるので注意が必要です。特に、内申は足りないが模試の偏差値が一定以上であることを理由に併願優遇を受ける場合、この「個別相談会」で模試の成績表を高校側に提示しておく必要があります。併願優遇の他、特待生認定などを受ける場合も、この「個別相談会」が相談の機会になります。

合同説明会

大会場に複数の高校が集まって行われる説明会です。高校の教員がそれぞれのブースにおいて、来場した中学生や保護者の質問に答えてくれます。実際の高校を見ることはできませんが、具体的に相談したいことがある場合など、一度に色々な高校の先生と話ができて便利です。制服を展示している高校も多くあり、複数の高校の制服を一度に見ることができます。

学校説明会にいつ行くべきか?

上記の「説明会」「学校公開」「合同説明会」には、是非中学1年~2年の時に行き始めることをお勧めします!!「説明会」「学校公開」「合同説明会」のすべてに行く必要はありませんが、どれでも良いので、中3ではなく、中1か遅くとも中2の間に行き始めましょう。

といいますのも、上記1~5の学校説明会は、一般的に夏~秋に行われます。中3の夏以降といえば、志望校決定も大切ですが、勉強に追い込みをかける時期です。また模擬テストで日曜日がつぶれてしまうことも多く、大変忙しいのです。そのような時に、高校にあちこち足を運んでいる暇はありません。時間がもったいないです。

ですので、興味のある高校、自分のレベルかな?と思う高校、目標としたい高校を、時間のある中1、中2の間に、できるだけ多く回っておきましょう。見ていくなかで、「この高校は絶対いやだ」ということが分かれば、中3になって受験校検討時に選択肢から消せるので役立ちます。中1、中2ではまだ受験に気持ちが向かないかもしれませんが、それならなおさらのこと、早い時期に高校を見て回っておくことで、良い刺激にもなります

学校選びに迷ったら、「学校公開」で授業や生徒の様子を生で見るととても参考になります。授業中の先生の熱意や生徒の態度、生徒の服装、髪型、化粧をしている・いないなど、自分がそこで3年間過ごしたいと思うかどうかの良い判断材料になります。

中3になって自分の内申や実力が分かってくると、それに見合った高校の説明会に新たに足を運ぶ必要が出てくるかもしれません。中1、中2で見た高校も加えて、最終的に志望校を決定したら、ぜひ行ってほしいのが、上記の「授業体験」です。(もし志望校が授業体験を実施していればですが。)

私の高1の娘は、受験校の「授業体験」に参加しました。高校側からすると、授業体験を通じて高校の勉強の面白さを体験してほしいということなのでしょうが、それは我が家としては正直どちらでも良かったことでした。それではなぜ授業体験に参加したかというと、入試本番で緊張しないためです。受験する高校の教室に入り、机に座ってみるというのは普通経験できません。

娘は授業体験に参加して、高校の先生と面と向かって実際に机に座り、入試当日にライバルとなる生徒達と時間を一緒に過ごすことで、高校の雰囲気にすっかり慣れることができました。そのおかげで受験本番にリラックスして臨むことができました。

授業体験の参加はオススメです!もし受験校が授業体験を実施していなかったら、せめて学校見学に行って校舎内を歩き、教室を覗いておきましょう

学校説明会で何を調べるか?

学校説明会で何を調べるか?

カリキュラム

学歴ということだけでいうと、高校受験は通過点にしかすぎません。最終目標の大学進学に向けて、進学する高校のカリキュラムが納得のいくものであるかどうか調べておくことが大切です。

我が家の場合、現在大学1年の長男は数学が好きでしたので、中学の時から大学で理系に進むことがはっきりしていました。理系科目は負担が大きいと聞いていた私は、理系科目のカリキュラムについて高校に確認しまくりました。具体的には、学校の授業で数学I A, II B, IIIがいつ頃終わるのか、化学、物理がいつ頃終わるのか、入試前に演習期間は充分にとれるのかなどについて、学校説明会終了後や合同説明会のブースで個人的に質問して、受験校を決める際の判断材料にしました。

そのようなことは学校案内のパンフレットには書いてありません。また先生だからといって誰でも答えられるわけではありません。私の場合、合同説明会にいらしていた高校の先生がたまたま数学の先生だったので教えてもらえたり、説明会終了後に質問した先生が物理や化学の先生を連れてきてくれて、話を伺えたりしました。

高1の娘は逆に数学が大の苦手!どう転んでも将来は私立文系に進まざるを得ないことが明らかでした。私立文系ですので、大学受験に必要なのは国語、英語、(おそらく)日本史or世界史の3教科だけです。

ところがこの娘、要領が悪いというか、真面目すぎるところがあって、高校に入ったら、大学受験に不要な科目も必死に勉強するだろうということが予想できました。そこであらかじめ理系科目の負担が少ない高校を探しました。

具体的には、高校によっては、数I、数II、数Aは必修だけれども、数Bは必修でないところがあることを知りました。そこで受験校決定にあたり、数Bを勉強しなくてすむ高校から選ぶことにしました。必修科目や選択科目がどうなっているか、学校案内のパンフレットを見るだけでは分からないことが多いです。学校説明会で全体に向けて説明があれば、その点をよく聞いておきましょう。説明がなければ、個別に質問をして、学校のカリキュラムが自分の大学受験に適しているものであるかどうか、ぜひ細かく確認しておくことをお勧めします。

なお、娘は数Bが必修でない公立高校を選んだため、現在偏差値55程度の中堅上位校に通っています。それより上位の高校は全て数Bが必修になっていたためです。娘の名誉のために言っておくと、もっと上の高校に合格できる学力や内申はありました(中学校の先生にも反対されました)が、大学受験を成功させるための賢い選択ができたと思っています。

ちなみに私の予想通り、現在、数Iと数Aの予復習に、娘は家庭学習のかなりの時間を割いています。手を抜くようにと言っているのですが、数学が分からなすぎて、どの程度勉強すれば赤点を取らずに済むかも検討がつかないのだそうです(笑)。高2になったら、数学は数IIだけになり、作戦通り数Bをやらなくて済むようになります。この高校に決めて良かったと思っています。

このように、将来の大学受験に向けて、受験校のカリキュラムについてよく知っておくことが大切です。例えば高校によっては、理系なのに高3になっても日本史や世界史が必修になっているなど、大学受験の点からいうと融通の利かない学校もあります。説明会に行ったら、大学受験に向けて効率よく勉強ができる高校なのかどうか必要に応じて質問をして、しっかり調べておきましょう。

進学実績

高校が配布してくれる資料にも進学実績は載っていますが、上位大学のみしか公表しない高校もあります。中高一貫校で、学校案内には難関大学に多数合格と記載してあるが、実は中身は中学からの入学者ばかりということもあります。特進クラスだけが上位大学に合格していて、そのクラスに入れないと大学受験成功は難しいという場合もあります。

校舎内を案内された際に、職員室の前だったでしょうか、大学合格者名の一覧が貼り出されていた高校がありました。ちらっと見たら、たった一人の生徒が複数の難関大学に合格していて、学校案内の難関大合格実績は、実はその人だけによるものだと分かったことがありました。

学校案内のパンフレットだけでは実情は分かりません。これらについても説明会後に個別に質問してみるのが一番です。私の経験からいうと、個人的に質問をすれば、かなり具体的に親切に教えてくれる高校がほとんどです。

指定校推薦

指定校推薦で大学受験をすることを視野に入れている方もいらっしゃるでしょう。その場合は、例年、何大学の何学部から指定校推薦が来ているか、しっかり確認しておきましょう。全体向けに説明がなければ、やはり個別に質問して教えてもらいましょう。

ママ友との会話で、「◯◯高校に行っておけば良かった!あそこなら△△大学に指定校推薦で行けたかもしれないのに!」という話がよく出ます。後悔することのないように、事前に調べておきましょう。

まとめ

学校説明会を中学の早いうちからうまく利用しましょう!

大学合格につながる必要な情報を収集して、自分に合った受験校を賢く選びましょう!

どの学校の説明会に行くかを決めるのに、首都圏なら、こちらが役立ちます。

大学附属・系列校の検討にはこちら

ややこしい推薦基準や併願優遇を調べるにはこちらが便利

なお、中学生のための高校入試対策情報です。

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